大須作文教室は、三名分のテーブルを用意しています。
テーブルの広さは1.5m×1m、高さは70cm、材質は木製です。
通常はダイニングテーブルとして使用されるものを、3台用意しました。
研究生とアトリエ利用会員は、教室が開く午前9時から午後8時まで、
このテーブルを自由に使用することができます。
このテーブルに、資料とノートまたはノートPCを置いて、コーヒーを飲みながら、
タバコの煙をくゆらせながら、ゆっくりと考えてください。
考えることに疲れたら、教室を出て大須の商店街を散歩してください。
少し歩いてから座りなおせば、何かを書きだせるかもしれません。
私が研究生のみなさんに伝えたいのは、作文という作業には、
ゆっくりとした時間と、凝縮した時間とが、あるということです。
作文の時間には、“緩”と“急”があるのです。
まずはこの緩急の感覚をおぼえてもらいます。
作文の時間には、“書いている時間”と“書けないでいる時間”とがあって、
大切なのは、“書けないでいる時間”をしっかりと丁寧に過ごすことです。
書けないでいる時間とは、言い換えれば、
書けないままでひたすら考え続けている時間です。
この時間は、傍目には何もしていないように見えます。
しかしこのゆっくりとした時間の中で、書く人の頭脳は激しく思考を
めぐらせているのです。
筆が遅いことを、引け目に感じる必要はありません。
締切日のぎりぎり手前まで書き出すことができないこと、
それは必ずしも悪いことではありません。
スラスラサクサクと書きだすことができないからといって、
劣等感をもつのはまちがいです。
筆の遅い人が、しっかりとした内容を書くことは、しばしばあるのです。
大須作文教室は、たんに作文技法を教える場ではありません。
ここは、書けないでいる時間をしっかりと丁寧に過ごすための場所です。
この教室を“作文のアトリエ”としたのは、そうした理由からです。
(講師・矢部)
通常はダイニングテーブルとして使用されるものを、3台用意しました。
研究生とアトリエ利用会員は、教室が開く午前9時から午後8時まで、
このテーブルを自由に使用することができます。
このテーブルに、資料とノートまたはノートPCを置いて、コーヒーを飲みながら、
タバコの煙をくゆらせながら、ゆっくりと考えてください。
考えることに疲れたら、教室を出て大須の商店街を散歩してください。
少し歩いてから座りなおせば、何かを書きだせるかもしれません。
私が研究生のみなさんに伝えたいのは、作文という作業には、
ゆっくりとした時間と、凝縮した時間とが、あるということです。
作文の時間には、“緩”と“急”があるのです。
まずはこの緩急の感覚をおぼえてもらいます。
作文の時間には、“書いている時間”と“書けないでいる時間”とがあって、
大切なのは、“書けないでいる時間”をしっかりと丁寧に過ごすことです。
書けないでいる時間とは、言い換えれば、
書けないままでひたすら考え続けている時間です。
この時間は、傍目には何もしていないように見えます。
しかしこのゆっくりとした時間の中で、書く人の頭脳は激しく思考を
めぐらせているのです。
筆が遅いことを、引け目に感じる必要はありません。
締切日のぎりぎり手前まで書き出すことができないこと、
それは必ずしも悪いことではありません。
スラスラサクサクと書きだすことができないからといって、
劣等感をもつのはまちがいです。
筆の遅い人が、しっかりとした内容を書くことは、しばしばあるのです。
大須作文教室は、たんに作文技法を教える場ではありません。
ここは、書けないでいる時間をしっかりと丁寧に過ごすための場所です。
この教室を“作文のアトリエ”としたのは、そうした理由からです。
(講師・矢部)